GUNDAM WAR -MOBILE SUIT GUNDAM THE CARD GAME-

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第17回 「2008年 GWチャンピオンシップ(第1期) 後半戦デッキ傾向」
2008年度GWチャンピオンシップ(第1期)全日程が終了し、残るは横浜にて行われるグランドトーナメント大会のみとなりました。
今回のGW通信では、前回に引き続き開催された3大会の結果データを元に、デッキの分布と、メタゲームの筆頭たるデッキを中心にした構成でお送りします。
また、今回紹介するデッキはGTを目指す方だけでなく、普段のショップチャンピオンシップでも対戦する可能性の高いデッキですので、そういったデッキがこれまでのチャンピオンシップ大会を通じてどのような変遷を遂げたのかが判れば、実際の大会や、デッキ構築に活かせるのではないでしょうか。
● 青系デッキ
ガンダム(スーパーナパーム装備) 「ガンダムデッキ」
2008年度チャンピオンシップ大会前半で、多くの成績を残した「ガンダムデッキ」ですが、大会日程が進むに連れて突破者数が以前ほど多くはなりませんでした。
これは、「ガンダムデッキ」がメタゲームの中で他のデッキに対策されただけではなく、「ガンダムデッキ」が弱点とするダメージを与えるコマンドカードの多い緑系デッキの台頭があると思われます。
しかしながら、最大ブロックである東京大会でも多くの突破者を出しているので、依然としてメタゲームの候補であることには間違いありません。

デッキの基本となる形はほぼ共通で、「ガンダムデッキ」「ガンダム(U-347)」を中心としたチームカードとデッキを安定させるためドローカード、そして「ガンダム(ラストシューティング)(U−321)」等のデッキパワーを上げるユニットで構成されています。
また、一部の「ガンダムデッキ」黒の手札破壊カードを投入し、対戦相手の反撃の目を潰す形もありましたが、2色化によるデッキの安定性の低下や、チャンピオンシップ大会において最も警戒するデッキである「シャア専用デッキ」に対して手札破壊が効きづらいために、ほとんどの入賞デッキは青単色で構築されていました。

サイドボードとしては、大会後半からは「身勝手な懇願(C-6)」「ガンダム(スーパーナパーム装備)(U-341)」が多く使われる傾向となっており、本来のデッキの動きとしては「火急の措置(C-101)」等でスピードを優先するところもありますが、サイドボード後は対応性を重視する形になっているデッキが多いようです。
上記の中でも特に「ガンダム(スーパーナパーム装備)」は、「シャアデッキ」だけでなく「00デッキ」や同型の「ガンダムデッキ」にも有効なため、「ガンダムデッキ」だけでなく様々な青デッキのサイドボードとして使われていました。
また、苦手な緑にはメインボードからの「ディジェ(U-333)」だけでなく、サイドボードから「戦場からの帰投(C-128)」「キリマンジャロの嵐(O-53)」で対策が行われていました。

「ガンダムデッキ」の強さはデッキ自体の安定度が高く、非常に回しやすいデッキのためGT(特に予選では)多くのプレイヤーが選択する事が予想されます。 「ガンダムデッキ」への有効カードとしては下記のカードが多く見られますので、そういったカードに如何に対処できるかがGTでの「ガンダムデッキ」の課題といえます。
1.「赤い彗星(C-129)」等のダメージコマンド
2.「ガンダム(スーパーナパーム装備)(U-341)」、「風雲再起(CH-G35)」等の破壊以外のユニット除去カード


●青系デッキの入賞者人数
(大会名下の()はGT権利獲得人数)
  名古屋大会
(30)
福岡大会
(16)
東京大会
(64)
ガンダムデッキ 1 0 6
F90デッキ 1 0 0
Sガンダムデッキ 1 0 1
青ウィニーデッキ  0 1 0
青単色デッキ 0 1 0
青重速デッキ 0 0 1
● 緑系デッキ
ルイス・ハレヴィ 「シャア専用デッキ」
第1期CS大会でデッキタイプとして最も多くの突破者を排出したのが「シャア専用デッキ」です。
「シャア専用デッキ」「シャア・アズナブル(CH-180)」を引けなければ、そのポテンシャルを発揮できませんが、デッキの形としては、従来の「ジオンウィニー」を踏襲しており、「制圧作戦(C-8)」「ギレン・ザビ(CH-164)」対戦相手のカードプレイを束縛しつつ、本国へダメージを与える事を主眼としています。

これまでの「ジオンウィニー」と最も大きく異なる点はユニット自体に除去カードへの耐性があったり、「シャア・アズナブル」によりコストを支払わず場に出るため戦闘力が高く、除去しづらい事があげられます。
また、「リック・ディアス(クワトロ・バジーナ機)(U-243)」によりオペレーション対策が兼ね備えられている点も地味に見えるところですが、「シャア専用デッキ」を強力にする点でもあります。

サイドボードに関しては対戦相手のカードプレイを束縛するカード、同型および「ガンダムデッキ」対策のダメージコマンドで構成されており、その中でも「滅多打ち(C-109)」「勃発(O-34)」等は良く見られます。
同型対策のカードとしては「ルイス・ハレヴィ(CH-003)」が最も多く、プレイヤーによってはメインボードから投入されていました。
また、コントロールデッキが増えて来ている事もあり「高潔なる理想(C-55)」等の直接ダメージを与えるカードをサイドに選択するプレイヤーも多く居ました。

これまで、比較的相性が悪いと言われていた「パトゥーリアデッキ」に対しては「マリオン・ウェルチ(CH-162)」を先にプレイするといった対策だけでなく、「ロラン・チュアン(CH-102)」採用されていました。

東京大会においても多くの突破者を出したデッキタイプではありますが、他のデッキと比較しても安定性に欠けるところがあるのが最大の欠点といえます。
また、東京大会では黒赤のコントロールデッキが多く「残忍な野獣(C-74)」だけでなくサイドボードから「木星圏からの出発(O-16)」「暗殺(C-5)」が投入され、その他の色のデッキにおいてもキャラクター除去は意識されているようです。

●緑系デッキの入賞者人数
(大会名下の()はGT権利獲得人数)
  名古屋大会
(30)
福岡大会
(16)
東京大会
(64)
シャア専用デッキ 6 1 10
緑中速デッキ 2 1 3
緑ウィニー 3 0 2
● 白系デッキ
ムルタ・アズラエル 「白中速デッキ」
これまでの「シャア専用デッキ」「ガンダムデッキ」「赤緑00デッキ」等の早いデッキが中心であった大会においては5国力のユニット中心の「白中速デッキ」はユニット展開が間に合わないという印象がありましたが、現在はコントロールデッキも増えてきているため、以前よりはデッキとしてのポテンシャルを出す事が可能となりました。

基本的なデッキの形としては既に完成されたデッキではありますが、メタゲーム対象である「ガンダムデッキ」「シャア専用デッキ」あわせて改良がされています。

現在「白中速デッキ」の根幹となっているのが「ムルタ・アズラエル(CH-S121)」「慈愛の眼差し(C-9)」のコンボです、このコンボによって敵軍ユニットを除去しつつ本国を回復しますので「ガンダムデッキ」「シャア専用デッキ」は勝つことが難しく、速攻を戦略の中心としたデッキは「ムルタ・アズラエル」が場に出るだけでも下手に攻撃を行う事ができなくなります。

また、最近増えているコントロールデッキに対しては「アカツキ(U-101)」、「パトゥーリアデッキ」に対して「ガンダムLOブースター(ロッシェ・ナトゥーノ機)(U-111)」等がある為比較的戦えるデッキといえるでしょう。

上記のように「白中速デッキ」は以前よりも戦いやすい環境と、デッキ自体が警戒されていないので、GTにおいても結果を残す可能性はあります。

●白系デッキの入賞者人数
(大会名下の()はGT権利獲得人数)
  名古屋大会
(30)
福岡大会
(16)
東京大会
(64)
白中速デッキ 0 1 4
● 混色中速デッキ
ガンダムエクシア(セブンソード) 「赤緑00デッキ」
混色中速デッキのほとんどは「ガンダムエクシア(U-001)」等の00ユニットを主力ユニットとして構築されており、その中で最も多くの突破者を出したのが「赤緑00デッキ」です。
このデッキはCS当初より、ユニットパワーが強力な事と、クイックを用いた展開力でメタゲーム対象のデッキの一つでしたが「シャア専用デッキ」がメタの中心になるにしたがって、それまでの勝ち手段であった「地球侵攻作戦(O-19)」「シャア専用デッキ」に有効でないため、CS後半での使用率、突破率はともに下がっていました。

しかしながら、赤と組み合わせることで安定してデッキを展開できうる所や、「ガンダムエクシア(セブンソード)(U-S006)」「刹那・F・セイエイ(CH-001)」の投入により、「ガンダムデッキ」に対しても強いデッキです。
最大のメタ対象である「シャア専用デッキ」に対しては「もみ消し(C-83)」と言った低国力カウンター「リィナが消えた(C-93)」等のカードが良く使われていましたが、「シャアデッキ」側にも「滅多打ち」等のプレイ妨害カードがあるので、サイド後でも不利な戦いとなる可能性があります。

●混色中速デッキの入賞者人数
(大会名下の()はGT権利獲得人数)
  名古屋大会
(30)
福岡大会
(16)
東京大会
(64)
赤緑00デッキ 3 2 3
青茶00デッキ 1 0 0
赤青00デッキ 0 1 0
青黒中速デッキ 0 0 1
青緑00デッキ  0 0 1
赤茶00デッキ  0 0 1
青茶00デッキ  0 0 1
● 混色コントロールデッキ
木星圏からの出発 「赤黒コントロールデッキ」
東京大会で多くの突破者を出したのが、「赤黒コントロールデッキ」です。
これまでのCS大会でも少ないながらも突破者はいましたが、東京大会では「シャア専用デッキ」に次ぐ突破者を出しています。

この結果の原動力の一つといえるのが、「ガンダムエクシア(セブンソード)」です。 このカードは敵軍ユニットに−修正を与える事ができるため、今まで不利であった「ガンダムデッキ」に対して戦えるようになり、あわせて「ガンダムエクシア」から換装する事で、「ガンダムエクシア」再度防御に回すといった動きが可能となります。

また、「残忍な野獣」を無理なくデッキに組む込む事が可能ですので、「シャア専用デッキ」に対しても優位に立つことが可能です。

このような強化は「赤黒コントロールデッキ」にとって追い風となり、東京大会での結果に繋がったと言えます。

サイドボードには「木星圏からの出発」等の様々なコントロール要素のカードが投入され、隙の無い構成が可能ですが、以前の「赤黒コントロールデッキ」と異なり、カウンターカードを多く入れない構成が多く、「地球侵攻作戦」等の対戦相手の妨害カードには注意しなければなりません。

デッキとしては非常に強力なのですが、現在は1ターンの遅れが致命傷になる事も多いので、常に安定して回す事ができるか?相手の妨害に上手く対処できるのか?といった点が「赤黒コントロールデッキ」を使う上で注意すべき点といえます。

「赤茶パトゥーリアデッキ」
コントロールデッキとしては、CS大会前半から注目されていたデッキタイプです。
このデッキの強さは、「パトゥーリア(U-X91)」「マリオン・ウェルチ(CH-54)」のコンボが4ターン目から可能である事、「シャア・アズナブル」がNTである為、「シャア専用デッキ」に対して基本的に優位に立てる事の2点があります。
現環境もっとも厳しい相手でもある「ガンダムデッキ」が減ってきた事も追い風といえるでしょう。

ただし、相性の良いデッキであった「シャア専用デッキ」「ロラン・チュアン」等の対策を投入し始めているため、以前より優位とは行かないかもしれませんが、他のコントロールデッキ同様にサイドボードから「木星圏からの出発」等を投入する事で場をコントロールするまでのターンを稼ぐ事が可能ですので、この環境においては強力なデッキと言えます。

●混色コントロールデッキの入賞者人数
(大会名下の()はGT権利獲得人数)
  名古屋大会
(30)
福岡大会
(16)
東京大会
(64)
赤黒コントロールデッキ  3 3 9
緑黒コントロールデッキ 2 0 3
赤茶パトゥーリアデッキ 3 2 8
赤緑(+黒)コントロールデッキ  0 1 2
緑茶輝きデッキ 0 1 1
黒茶コントロールデッキ  0 0 1
青緑コントロールデッキ 0 0 1
● コンボデッキ
破滅の終幕 「嘘破滅デッキ」
「嘘破滅デッキ」「破滅の終幕(C-9)」プレイ後に自軍ユニットに「見え透いた嘘(C-59)」をプレイする事で、全てのプレイヤーの場のカードと手札をなくした後に、「見え透いた嘘」の効果で自軍ユニットを場に戻すという、昔からあるコンボデッキの一つです。 「破滅の終幕」は強力カードではありますが、これまでの大会環境では敵軍効果で移動しないカードも多く使われており、そこまで有効なカードではありませんでした。 しかしながら、現在そういった敵軍効果で移動しないカードが減っていることや、増えてきたコントロールデッキもカウンターカードを多く積んでいない事もあり、結果を残す事ができたと言えます。

また、東京大会C1位のデッキはサイドボードから「パトゥーリア」を投入し、デッキタイプを変形させ2戦目以降に相手の対策カードを無効化する戦略を取る事も可能となっていました。

「破滅の終幕」「嘘破滅デッキ」以外にもハンガーとの相性が良い、「第7次宇宙戦争デッキ」においても使用されており、この環境での「破滅の終幕」有効性を証明していました。


●混色コントロールデッキの入賞者人数
(大会名下の()はGT権利獲得人数)
  名古屋大会
(30)
福岡大会
(16)
東京大会
(64)
辣腕デッキ 1 0 0
嘘破滅デッキ 1 0 2
第7次宇宙戦争デッキ  1 0 3
緑茶破滅デッキ 0 1 0
● GTに向けて
GUNDAM WAR 十字英雄勲章「茶」2008年度チャンピオンシップ大会の後半は、「シャア専用デッキ」の台頭、そして「コントロールデッキ」の復権という流れとなりました。 これまでの結果を受け、まもなく行われるGTではどうなるのか、残された時間は少ないですがGW通信が参加者の皆さんのデッキ構築の一助になればと思います。

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