GUNDAM WAR -MOBILE SUIT GUNDAM THE CARD GAME-

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第12回 「2007年 CS決勝後半参加デッキ傾向 (大阪・広島・札幌・東京)」
池袋サンシャインシティで行われた、「ガンダムウォーツアー東京」において、2007年CS決勝の全日程が終了し、2007年度の公式大会はGWプレイヤーの日本一を決定する「グランドトーナメント」を残すのみとなりました。
「グランドトーナメント」では、新たなカードが使用可能となりますが、CS決勝を勝ち抜いたデッキは今後のメタゲームの指針となることは間違いありません。
今回の「GW通信」では大阪大会以降のCS決勝での参加デッキを考察し、CS決勝全体での「メタゲーム」の動きをまとめたいと思います。
● 青系デッキ
「Sガンダムデッキ」
「変革の叛旗」で登場し、福岡大会等のCS決勝序盤で多くの成果を残した「Sガンダム」(U−337)を中心としたデッキタイプです。
対戦相手に対処されにくい「Sガンダム」と防御力に秀でたデッキ自体のポテンシャルの高さもあり、人気デッキとなりました。
しかし、序盤のCS決勝にて安定した入賞実績を残したことでメタゲームの対象となり、様々なデッキに「Sガンダムデッキ」への対策カードが投入されることになりました。
元々「Sガンダムデッキ」はデッキのカードのほとんどが「Sガンダム」への合体パーツという構成上、対策カードを入れられることで大きな脆さを抱えてしまいました。
また、「Sガンダムデッキ」はデッキのほとんどが「Sガンダム」への合体パーツや、サポートカードで構成されているために対戦相手の対策カードに対しての対策をするカードを多くの枚数を投入しずらく、このデッキの使用割合も名古屋以降の大会ではずいぶんと落ちてしまいました。
ただ、そういった対策をされている状況になり「Sガンダムデッキ」の使用率が減ったことで逆にメタゲームの対象から若干外れることになり、大阪、東京といった激戦区で結果を残し、デッキ自体の底力を見せています。

「青単色デッキ」

CS決勝において、青系デッキの人気は総じて高く、東京大会ではほとんどの青系デッキは、この「青単色デッキ」か「青中速デッキ」でした。
このデッキ自体は、序盤のCS決勝からデッキ構成はほとんど変わることはなく、「陸戦型ジム(第07MS小隊機)」(U−319)等のカードの引き増しによる安定性、「魂の輝き」(C−4)や「ケンプファー」(U−278)、「フリーダムガンダム(ミーティア装備)」(U−S151)等のユニット除去カードに対しての「ガンダム試作3号機ステイメン」(U−268)等の破壊無効カードと言った2つの明確な利点をもち、どのようなデッキに対しても安定した戦いのできるデッキであることが多くのプレイヤーに好まれた点であると言えます。

「青中速デッキ」

金沢大会前までは「青単色デッキ」と比較して、使用者も少なかったのですが、東京大会では最多の使用者数を誇り、多くの結果を出しています。
このデッキの基本的な動きは4国力の「プロトタイプガンダム」(U−198)や「リック・ディアス(アムロ・レイ機)」(U−263)で相手の脅威をおさえ、「ガンダム試作3号機」(U−270)や「Zガンダム」(U−265)のような戦闘力に秀でたカードで勝利をものにするタイプのデッキです。
また、「νガンダム」(U−288)や「ガンダムF91」(U−297)等の特殊な能力をもったユニットは幅広いデッキに対し効果を発揮し、対戦相手のやりたいことをさせず、こちらのペースで展開することが出来ます。
CS予選の環境に比べて、「緑中速デッキ」のような速いスピードで打点を与えるデッキが減り、余裕をもって、高国力の強力なカードが展開できるようになったこと、「ディジェ」(U−333)や「ガンダム試作3号機ステイメン」と言った、そういったカードを守る方法をもっている青という色であるからこそ可能なデッキだと思われます。

●青系デッキの入賞者人数
(大会名横()はGT権利獲得人数/決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  大阪大会(10/45) 広島大会(6/15) 札幌大会(6/16) 東京大会(24/113) 
Sガンダムデッキ 1(3) 0(1) 0(0) 1(3)
青単色デッキ 0(1)   1(2)   1(1)   3(11) 
青中速デッキ 1(5) 0(1) 0(3) 6(22)
● 緑系デッキ
「サイクロプス隊デッキ」
「戦慄の兵威」登場以降、ほとんどの大会で見るこのデッキタイプは、CS決勝大会においては参加デッキの数こそ減ってはいますが、結果を残し続けています。
このように「サイクロプス隊デッキ」等の緑速攻デッキが減った大きな理由として、「制圧作戦」(C−8)の制限カード化がありますが、今回結果を残した多くのデッキは制圧作戦の1枚制限化による、G破壊対策の減少と2色デッキの増加による特殊Gの増加を逆手にとり、「貴族主義抵抗派」(G−4)や「強行偵察」(C−45)を投入することで、以前の環境と同じような動きを行えるデッキにすることに成功しています。
実際、「ヴァリアブルカード」は多くのデッキで使用され、2色以上のデッキであれば特殊Gの使用も多い環境でした。これは「ヴァリアブルカード」の使いやすい効果もありますが、いまだに使用者の多い、「白中速デッキ」の「切り開く力」(C−S16)対策も兼ねているためでしょう。
CS予選の環境では明らかに緑系のデッキが多く、場に配備すると特殊G扱いになる「ヴァリアブルカード」も簡単には投入されていませんでしたが、現在の環境では緑系デッキよりも白系デッキが多いところが「サイクロプス隊デッキ」等の緑系デッキにとっては追い風になったとも言えます。
また、東京大会ではサイクロプス隊を持つユニットは「ケンプファー」(U−278)、「ズゴックE(ハーディー・シュタイナー機)」(U−282)のみで、後は「ゲルググM(シーマ・ガラハウ機)」(U−254)、「ギャン・クリーガー」(U−136)と言った、CS予選で良くみたタイプの4国力帯のユニットを中心とした「サイクロプス隊デッキ」+「緑中速デッキ」の様なタイプのデッキも入賞しています。

「緑ウィニー」
「緑ウィニー」も「サイクロプス隊デッキ」と同様に「強行偵察」等のG破壊カードをメインから投入したタイプがほとんどでした。
そんな中でも東京大会で見事優勝した、「イアンデッキ」は最近の緑ウィニーとは明らかに一線を隠すタイプでした。
このデッキは、3枚ずつ積まれた「ギレン・ザビ」(CH−164)、「イアン・グレーデン」(CH−154)、「ザクキャノン(イアン・グレーデン機)」(U−252)がキーカードとなっています。
このデッキの特筆すべき点は、ザクなどの部隊の先頭に立つユニットを全て、「ギレン・ザビ」の効果でユニット化したGに任せることで序盤から安定した打点を出し、ユニットは「ドップ」(U−47)等のカードを引けるユニットに多くを割き、カードを引き増すことで「ザクキャノン(イアン・グレーデン機)」の専用機のセット成立を目指します。
「ザクキャノン(イアン・グレーデン機)」の専用機のセットが成立すれば、毎ターン2/2/1のユニットが場に出せます。

この効果で場に出たユニットは射撃力も高いため、部隊の攻撃力アップに貢献し、ユニットの破壊を気にすることなく、攻撃や防御に出撃することが可能になります。
このようなデッキの動きにより、上手くいけば序盤は普通の緑ウィニーに近い打点を出す事が出来ますが、このデッキはそれだけではなく、「ジオンの残光」(C−20)を積むことにより、「ギレン・ザビ」の効果でユニット化したGを含めたユニットカードを廃棄し、一気に相手の本国にダメージとして与えるコンボも内蔵しています。
このコンボにより相手の防御が固まり、ユニットで攻撃にいけなくなった場合でも逆転する要素を持っています。
また、2枚積まれている「侵入経路」(O−48)は宇宙専用のユニットで防御されないだけでなく、「リングエリア」を「地球エリア」に変更することで、「MFデッキ」のような3ラインでの攻撃を可能にし、打点を上げることが出来ます。

「青緑中速デッキ」
入賞順位の関係上デッキレシピのご紹介はできませんが、東京大会で入賞したデッキタイプの1つに「青緑中速デッキ」があります。
青と緑、そして「ガンダムエクシア」(U−00-1)等の4国力帯のユニットを中心に構築され、強力カードである「ブリッツクリーク」(C−118)で高速展開するデッキです。
「ブリッツクリーク」で「ガンダムエクシア」や「ガンダム(ラストシューティング)」(C−321)を出すためには、指定国力を2つずつ満たす必要がありますが、その分上手くいったときの爆発力は以前の「緑中速デッキ」よりも強力でしょう。
今回の大会ではエクステンションブースター2の使用はできませんでしたが、今後は「ガンダムデュナメス(U−00-2)」、「ガンダムデュナメス(スナイパーモード)」(SP−58)を使うことでより強力なデッキになるのではないのでしょうか。

●緑系デッキの入賞者人数
(大会名横()はGT権利獲得人数/決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  大阪大会(10/45) 広島大会(6/15) 札幌大会(6/15) 東京大会(24/113)
サイクロプス隊デッキ 1(3) 0(0) 1(1) 2(8)
緑ウィニー 2(3) 0(0) 0(1) 2(5)
青緑中速デッキ 0(0) 0(0) 0(0) 1(1)

● 黒系デッキ
「緑黒輝きデッキ」
福岡大会、金沢大会で結果を残した「緑黒輝きデッキ」は、その後の大会でも多くの使用者と入賞者を出しました。
全体的にオペレーション破壊とカードの破壊無効を擁した青系のデッキが多く存在していた後半の大会では、「魂の輝き」(C−4)と「一日の長」(O−98)を基本としたこのデッキは青に対して若干不利なところがあります。
破壊無効に対しては、破壊しない除去カードである「ジ・オ」(U−129)や「無差別攻撃」(C−64)「サイコ・ガンダム」(U−135)を投入することにより、かなり戦えるようになりますが、デッキの安定性が「一日の長」頼みのところが大きく、そこをオペレーション破壊されると厳しいところは名古屋大会までの状況と変わらないといえます。
そういった中、東京大会では2つの通常の「緑黒輝きデッキ」とは異なるデッキが入賞しています。
1つは「掘り出し物」(C−10)をトドメのカードに据えたデッキです。
このデッキは「掘り出し物」というカードの特性上「タシロの賭け」(O−Z15)が投入されていますが、副次効果として「一日の長」だけに頼らないカードのドローが可能となっています。
もう一つは、「ジャブローの風」(C−51)をトドメのカードにしたタイプです。
こちらのデッキは「一日の長」に追加して、「魂の輝き」とも相性の良い「ジオン十字勲章」(O−2)、そして、ドローコンボとなる「ザクタンク」(U−23)と「ゴッドワルド・ハイン」(CH−Z38)が投入されており、「ジオン十字勲章」が場に出ていれば、このコンボでデッキのカードを全部引くことも可能となり、そこから「武力による統制」(O−42)での回復や「ジャブローの風」い繋げることが可能となっています。
どちらのデッキも「黒緑輝きデッキ」が持つ「一日の長」が無い場合に脆いという弱点を新たなカードで解決しつつ、そのカードを使った新しいデッキを構築しているところが注目されます。

「青黒タイタニアデッキ」
序盤の決勝大会では、結果を残したデッキタイプですが、後半の大会では使用率、入賞率ともに振るいませんでした。
デッキ自体には名古屋以降ほとんど変化は無いのですが、「青単色デッキ」や「青中速デッキ」が増えるにしたがって、勝ち筋の「タイタニア」(U−107)自体を「キリマンジャロの嵐」(O−53)などで対策されたり、デッキの安定度で劣る分、先にユニットを展開されるなどの原因で使用率が減ったと思われます。
頼みの「ガンダムエクシア」(U−00-1)自体も青系デッキに対しては「リック・ディアス(アムロ・レイ機)」(U−263)で対応されたり、高機動を持つ「ガンダム試作3号機」(U−270)に対しては一度防御しても倒せないことが多く、その場しのぎにしかならないことが多かった事も原因でしょう。

●黒系デッキの入賞者人数
(大会名横()はGT権利獲得人数/決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
   大阪大会(10/45) 広島大会(6/15) 札幌大会(6/15) 東京大会(24/113) 
緑黒輝きデッキ 2(3) 2(3) 2(0) 3/(12)
青黒タイタニアデッキ 1(2) 0(1) 0(0) 0(1)
● 赤系デッキ
「赤黒コントロールデッキ」
青系デッキが流行る中、「緑黒輝きデッキ」と異なり「一日の長」(O−98)等のオペレーションに頼らないコントロールデッキとしてプレイヤーの人気を集めたのが「赤黒コントロールデッキ」です。
オペレーションカード自体は「内部調査」(O−2)が投入されていますが、オペレーション破壊で壊されても「密約」(C−7)等のドローカードが他にも投入されているので、そこまで問題ないでしょう。(もう一つのオペレーションカードである「司令部の移送」(O−91)は破壊されても問題ありません)
また、東京大会では名古屋大会でも使われた、緑Gを出せるようにし、「魂の輝き」(C−4)をプレイする、「赤黒輝き」とも言えるデッキが多く使われています。
このタイプのデッキは東京大会においても使用者は多く、多くのドローカードによる安定性のあるコントロール能力が魅力のデッキではあり、どのデッキに対しても安定して戦うことは出来ますが、逆に明確に得意とするデッキが無い為か、残念ながら東京大会においては結果を残すことが出来ませんでした。

「赤緑コントロールデッキ」
東京大会では久しぶりに「赤緑コントロールデッキ」が入賞しました。
デッキ内容としては前回ご紹介した「赤緑中速デッキ」と第8回で紹介した「赤緑コントロールデッキ」の間を取った形でした。
このデッキは今までの「赤緑コントロールデッキ」の回復カードとして採用されていた、「コスモ・バビロン」(O−C1)が「司令部の移送」に変化し、オペレーション破壊に対しての弱点が減りました。
しかし、今までの「赤緑コントロールデッキ」は中盤までほとんど防御しないで、「コスモ・バビロン」で本国回復の2週目、3週目を行い時間をかけたコントロールということが出来ましたが、「司令部の移送」に変更することによりそのような動きは残念ながら不可能となりました。
今回入賞したデッキは、「ガンダムエクシア」(U−00-1)や「高機動型ギャン(ジョニー・ライデン機)」(U−208)を投入し、カウンターによるコントロールの部分を残しつつ、以前の「赤緑コントロールデッキ」と比べ攻撃的にシフトすることで、「司令部の移送」を単純に大量回復のカードと捕らえ、中盤まで繋いで回復した後は、「グロムリン」(U−209)や「レコードブレイカー」で相手の本国を0にするデッキでした。

「青赤重速デッキ」
このデッキは赤青の強力なデュアルカードである「彼方からの来訪者」(C−3)、「惹かれあう魂」(C−9)を擁したデッキです。
基本的には「ガンダムエクシア」(U−00-1)や各種コマンドで序盤を凌ぎ、5ターン目から「レコードブレイカー」(U−C93)や「Zガンダム3号機」(U−302)で安定した攻撃を行います。
このデッキの最大の特徴は、相手のユニットの攻撃に対する防御方法が「カロッゾ・ロナ」(CH−C39)のバグコイン、「カミーユ・ビダン」(CH−147)のロール効果、「転向」(O−4)、そして「彼方からの来訪者」の本国戻し効果となっており、青系デッキの得意とする破壊無効の効果には一切引っかからないところが入賞した理由の一つと言えるでしょう。

「赤中速デッキ」
CS予選では良く見たデッキタイプの一つでしたが、これまでのCS決勝では見ることがありませんでしたが、東京大会で入賞者を出すことに成功しています。
デッキの形態としても、ほぼ第8回でご紹介したタイプに近い形で、入賞したデッキは「嫉妬」(C−47)から始まり合計で9枚のカウンターが入っています。
これは、序盤からカウンターをプレイする事で、「一日の長」(O−98)や「アストナージ・メドッソ」(CH−188)等の強力カードや「急ごしらえ」等のドローカードをカウンターし、対戦相手に自分のペースを取らせないまま勝つことを念頭においているデッキ構成だと言えるでしょう。

●赤系デッキの入賞者人数
(大会名横()はGT権利獲得人数/決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  大阪大会(10/45) 広島大会(6/15) 札幌大会(6/16) 東京大会(24/113)
赤黒コントロールデッキ 0(3) 1(0) 1(1) 0(11)
赤緑コントロールデッキ 0(3) 0(0) 0(0) 1(1)
青赤重速デッキ 0(1) 0(0) 0(0) 1(2)
赤中速デッキ 0(1) 0(0) 0(0) 1(3)
● 茶系デッキ
「第7次宇宙戦争デッキ」
「第7次宇宙戦争デッキ」は仙台大会に続いて広島大会においても入賞することができました。
以前ご紹介したデッキと同様に、「∀ガンダム」(U−103)によるオペレーションに頼らないドローと、その特殊なテキストのため通常のオペレーション破壊では破壊されにくい「A.W」(O−X38)の存在が現在の環境においてもこのデッキの強さを後押ししています。
しかし、全体的なG破壊には非常に脆く、「A.W」でも止められない「タイタニア」は対策カードがないと厳しいでしょう。
また、このデッキは「第7次宇宙戦争」(C−X9)を打つ前に場を一掃するために「THE ORIGIN」(C−1)等のカードをプレイする事が多いですが、東京大会では青系デッキが増えたことにより、「ガンダム試作3号機」(U−270)や「ガンダムF91」(U−297)に対し無力化されることが多くなったと言えるでしょう。
仙台大会、広島大会と結果を残したために以前より明確にメタゲームの対象となった感がある
「第7次宇宙戦争デッキ」ですが、上記のような理由もあり東京大会では結果を残せませんでした。

「赤茶パトゥーリア」
「赤茶パトゥーリア」は今までの決勝大会では結果を残してきませんでしたが、最後の東京大会で入賞することができました。
このデッキの基本形はCS予選の頃と変わらず、「パトゥーリア」(U−X91)と「マリオン・ウェルチ」(CH−54)のコンボを組み合わせ、常に場を一掃することで勝利するデッキです。
CS予選環境までとの違いはやはり「ガンダムエクシア」の投入で、中盤までの耐性を上げているところでしょう。

今回のCS決勝ではオペレーション破壊と捨て山の多い茶に対し強烈な攻撃力を持つ「ガンダム(ラスト・シューティング)」(U−321)を投入した青系のデッキが流行っていたためか、全体として茶系デッキの使用率は低くなっていました。
しかし、エクステンションブースター2において新たに加わった「シャイニングガンダム(スーパーモード)」(U−G44)や「風雲再起」(CH−G35)が投入されることにより、以前の勢いを取り戻すことができるかもしれません。

●茶系デッキの入賞者人数
(大会名横()はGT権利獲得人数/決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  大阪大会(10/45) 広島大会(6/15) 札幌大会(6/16) 東京大会(24/113) 
第7次宇宙戦争デッキ 0(0) 1(1) 0(1) 0(3)
黒茶輝きデッキ 0(1) 0(0) 0(0) 1(1)
● 白系デッキ
「白中速デッキ」
CS決勝後半においても使用率は高く、「白中速デッキ」自体の人気の高さが伺えます。
なぜ、ここまで「白中速デッキ」が好まれたかというと、ユニット自体のスペックの高さもありますが、それ以上にドローの安定性が他のデッキに比べて頭一つ抜き出ており、デッキが上手く回らないと言うことはほとんど無い上に自分が投入したカードを素直に引いて使えるためでしょう。
CS決勝での「白中速デッキ」は「制圧作戦」の制限カード化で、環境のスピードが遅くなることにより、「インフィニットジャスティスガンダム」(U−S138)が投入され、高機動を持つリフターコインによって攻撃と防御の層が厚くなりました。
また、青系のデッキが流行し、ダメージに対して耐性のある「ディジェ」(U−333)が良く見られるようになり、「フリーダムガンダム(ミーティア装備)」(U−S151)のダメージ効果より「ジャスティスガンダム(ミーティア装備)」(U−S152)のロール効果に重点を置いたデッキも見られました。




●白系デッキの入賞者人数
(大会名横()はGT権利獲得人数/決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  大阪大会(10/45) 広島大会(6/15) 札幌大会(6/16) 東京大会(24/113)
白中速デッキ 2(7) 1(1) 1(3) 2(16)
 
CS決勝のメタゲームの流れ

CS決勝の全日程が終了し、「変革の叛旗」、そして新制限カードにより大会の環境は激変しました。
そういった中、CS決勝最初の福岡大会からメタゲームは動き出し、「緑中速デッキ」の減少、「ガンダムエクシア」(U−00-1)の追加による「緑黒輝き」等のコントロールデッキの増加、それに対する「Sガンダムデッキ」の登場というメタゲームの流れが行われました。
その後はどのデッキタイプでも入賞を狙えるという状況が続きましたが、最後に行われた東京大会では「青系デッキ」の持つ様々なデッキに幅広く対応できるカード群と、メタゲームの結果減少した「拠点」の穴を抜ける形で使用された「陸戦型ジム(第07MS小隊機)」(U−319)のドロー効果によるデッキの安定性が多くの結果を残しました。
CS予選の状況と違って明確に強いと言うデッキが少なく、どんなデッキに当たるか判らないという状態の大会では「青系デッキ」の対応力が一番結果を残す形だったと言えます。

CS決勝大会以降は、新たに発売されたエクステンションブースター2も含まれる環境となり、今回結果を残したデッキに新たに投入されて今以上の強さを発揮したり、新たなカードを使った全く新しいデッキが出来るかもしれません。
残る公式大会はグランドトーナメントのみになりますが、今回グランドトーナメントの出場権を取れなかった方もSCS予選そしてSCS決勝からのグランドトーナメント予選への道がまだ残っていますので、ホームページのイベント情報をチェックし、ショップチャンピオンシップに出てみてはいかがでしょうか。

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