『ガンダムウォーオフィシャルウェブサイト』へようこそ。『ガンダムウォー』は、「機動戦士ガンダム」の世界を舞台にした、二人用対戦型トレーディングカードゲームです。

コラム

ロゴ

第30回 2009年度 GWチャンピオンシップ(第2期)後半戦デッキ傾向
先日の東京大会で全日程を終えた2009年度GWチャンピオンシップ(第2期)
今回のGW通信は、名古屋大会~東京大会の結果を各大会毎に総ざらい!
● 名古屋大会
  • クロスボーンガンダム
  • ユニコーンガンダム

福岡大会に引き続きエクステンションブースター3解禁直後の大会となったのが、名古屋大会です。
エクステンションブースター3の新規カードの影響は福岡大会同様に既存のデッキのパーツ構成を変更する形で使われるパターンが大半でした。
しかし、東京大会終了後の現時点で強力デッキと目される「マリーダ・クルス(CH-118)」を使用した赤デッキが初めて使われた大会でもあり、この後のゲーム環境の変化に大きな影響を与えました。

○マリーダデッキの登場
CS大会に初めて登場した「マリーダデッキ」が、この「赤単色クロスボーンデッキ(マリーダタイプ)」です。
このデッキはビートダウンタイプのデッキである「クロスボーンデッキ」に、「マリーダ・クルス」「薄情な選択(O-103)」のコンボを投入する事により、カード破壊という強力なコントロール要素を追加したデッキです。
「クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク(アンカーシールド)(U-C115)」の効果で一度廃棄された「マリーダ・クルス」を手札に戻す事ができるため、この強力な破壊効果を繰り返し使う事も可能です。

○名古屋大会のゲーム環境
結果としては「ビートダウンデッキ」「コントロールデッキ」「コンボデッキ」が多種多様に入賞した大会でした。
上位結果で特筆すべき点としては、「報復行動(C-87)」を連続してプレイする事で、相手にゲームをさせない黒ユニコーン報復デッキ」は、苦手なウィニーデッキが減少している事もあって2つとも上位に入賞しています。

また、「白単色重速デッキ」は、基本的に使いやすいデッキでありつつも「ロゴスの私兵(C-S85)」「部品ドロボウ(C-8)」「マリーダデッキ」の対策も可能な事もあってか、安定した結果を残しています。 

変り種のデッキとしては、「青星の鼓動コントロール」がありました。
このデッキは、デッキの大半がドローソースと「木星圏からの出発(O-16)」等のコントロールカードで構成されており、最終的に「ユニコーンガンダム(U-395)」「武器供与(O-14)」で渡し勝利するデッキです。
ジャンクヤードに移ったコントロールカードを「星の鼓動は愛(SPC-17)」で回収し、コントロールカード切れ対策や本国の回す防御に特化したデッキです。

●名古屋大会入賞デッキ (大会名横()はGT権利獲得人数)
  名古屋大会(30)
青黒ガンダムデッキ
TRデッキ
赤単色クロスボーンデッキ(マリーダタイプ)
赤紫OOデッキ
茶単色MFデッキ
白単色重速デッキ
青単色ウィニーデッキ
緑単色ウィニーデッキ
黒単色ウィニー
青赤星の鼓動コントロール
黒赤コントロールデッキ(タッチ緑含む)
赤単色コントロールデッキ
緑黒コントロールデッキ
青赤コントロールデッキ
青黒ユニコーン報復デッキ
黒赤占領報復
● 大阪大会
GNアーチャー マリーダ・クルス

年をあけて最初のCS会場となった大阪大会でも、ビートダウンデッキやコントロールデッキ等多くのデッキが活躍した大会となりました。
その中でも「紫基本G」を使った「OOデッキ」が増えてきており、再び「OOユニット」が注目されていました。

○「OOデッキ」の復活
ルール改定で一度は減少した「OOデッキ」ですが、大阪大会では「紫基本G」を使用した新たなタイプとして復活の兆しを見せました。
これは赤で最も使用率の高いユニット「ハンマ・ハンマ&R・ジャジャ(U-197)」に単体で対応可能な「GNアーチャー(SP-77)」の登場が大きく作用しています。
もちろんデッキの形は既存のタイプに合わせるものが多いため「コントロールタイプ」や「破滅の終幕(C-9)」のコンボ型など色毎に分類されています。

○赤単色コントロールデッキデッキ(マリーダタイプ)の確立
名古屋大会でムーブメントを起こした「赤単色クロスボーンデッキ(マリーダタイプ)」に引き続いて「赤単色コントロールデッキ(マリーダタイプ)」が確立したのが、この大阪大会です。
この「赤単色コントロールデッキデッキ(マリーダタイプ)」は、基本的には「ハンマ・ハンマ&R・ジャジャ」「クシャトリヤ(U-198)」を使用したこれまで通りの構築をベースとしています。
「マリーダ・クルス」を追加する事で、カードの種類を問わず、更に配備エリアにも対応可能になるため、これまで以上に場のコントロールを確立する事が可能なデッキとなりました。
「赤単色クロスボーンデッキ(マリーダタイプ)」と明確に異なり、「マリーダ・クルス」の再利用は行えませんが、基本がコントロールデッキなので、ピンポイントでカードを破壊するだけでも十分強力です。
安定してデッキを回しやすい事や、どんなデッキにも幅広く対応できる事もポイントが高いです。

また、赤デッキの注目点として「密約(C-96)」の使用が目立つ事が上げられます。
これは、「黒の部隊(G-C14)」等の「タメG」の使用で国力を伸ばす事が簡単になった事、デッキ自体が4ターン目から動き出すデッキである為、ドローするカードの質を上げられる4国力の「密約」が優先されています。

○大阪大会のゲーム環境
大阪大会のゲーム環境はベースとしては、これまで同様の「ビートダウンデッキ」「コントロールデッキ」「コンボデッキ」の三つ巴でしたが、「マリーダデッキ」の流行もあり、赤デッキを中心としたメタゲームが発生していました。
そのため、しっかりと「マリーダ・クルス」対策をしたデッキや、デッキそのものに耐性を持たせる意味で、カード1枚1枚のパワーを重視した「コントロールデッキ」、場で勝負しない「コンボデッキ」が結果を残しています。

この他にも珍しいタイプのデッキとしては「赤マリーダ供与」「赤ドレルーラ」があります。 「赤マリーダ供与」は、「マリーダ・クルス」をセットしたユニットを「武器供与(O-14)」で、敵軍に送り、そのまま相手の場を破壊し続けるコンボデッキです。

「赤ドレルーラ」は、古くからのGWプレイヤーには懐かしい「ドレル・ロナ(CH-C2)」とユニットコインを使用した連続して戦闘フェイズを得るコンボデッキ。
このデッキでは、コインを出すユニットに「レウルーラ(U-C71)」だけで無く、「ゲルググ高機動型(黒い三連星機)(U-336)」を使用しています。
リロール手段としては「ハンマ・ハンマ&R・ジャジャ」と「補給」を使用しており、コンボ成立後には「電撃作戦(C-4)」で更なる連続攻撃を狙います。

●大阪大会入賞デッキ (大会名横()はGT権利獲得人数)
  大阪大会(30)
青緑ガンダムデッキ(エリクシュート)
青黒ガンダムデッキ
青赤ガンダムデッキ
TRデッキ
赤単色クロスボーンデッキ(マリーダタイプ)
赤紫OOデッキ
茶単色MFデッキ
白単色重速デッキ
緑単色ウィニーデッキ
青緑コングロマリッドデッキ
黒赤コントロールデッキ(タッチ緑含む)
赤単色コントロールデッキ(マリーダタイプ)
緑黒コントロールデッキ
青茶A.W.デッキ
青黒ユニコーン報復デッキ
赤緑ドレルーラ
● 東京大会
古き慣習 ガブリエル・ラミレス・ガルシア

CS最終会場にして、最大の参加人数を誇る東京大会。
CSの締めくくりとして、エクステンションブースター3環境を総括した大会と言えます。

○マリーダデッキのさらなる進化
東京大会で入賞した「マリーダデッキ」は大きく分けて3種類。
「赤単色コントロールデッキ(マリーダタイプ)」「赤単色クロスボーンデッキ(マリーダタイプ)」そして「赤単色存在しない人間(マリーダタイプ)」の3つです。

新たに登場した「赤単色存在しない人間(マリーダタイプ)」は、「存在しない人間(O-C10)」の効果で、毎ターン自動的に「マリーダ・クルス」の効果を使うデッキです。
「存在しない人間」で必要なパーツを「戦士再び・・・(C-39)」で引きこみつつコンボがスタートし、最短で4ターン目から敵軍カードを破壊する事ができるので、対処方法が無ければそのまま敗北する事は必至です。

また、全体的な赤デッキの特徴として、徹底した「タメG」狙いが上げられます。
「虚偽の報告(O-43)」はもちろん、「幻のコロニー(O-34)」「古き慣習(C-58)」までものカードが使用されており、この徹底した「タメG」対策と「マリーダ・クルス」によるカード破壊が、東京大会での「マリーダデッキ」を代表とする赤デッキの終着点と言えるでしょう。

そのため、これまで「タメG」に頼った極端なG構成ではなく、「タメG」存在以前のGバランスで構築されたデッキが勝ち残ると言う結果を残しています。

○タメG構成の弱点と利点
「タメG」はデッキの無駄カードになりやすいGを削り、その分効果的なカードを投入できる強力なカードです。
デッキにおける「キャラクター」「オペレーション」の割合によりますが、安定してGを揃えていく事が可能なのも大きな魅力です。
しかしながら、東京大会の結果を見ると、「タメG」対策が一般化、更には「特殊G」対策の多い赤デッキが流行している事もあり、単純に「タメG」に頼った構築は大きな危険をはらんでいます。

この状態に対応する為には、「タメG」だけに頼らないGを増やした構築もしくは、「タメG」対策カードに対応できるデッキ構成が必要になります。
そういった意味では、赤の「タメG」対策の多くが「オペレーション」である為、「オペレーション破壊」をデッキに組み込みやすい青や白は、比較的「タメG」に頼った構築でも安全と言えます。
しかし、その他の色で「タメG」に頼る形のデッキは、Gバランスの再検討が必要な時期が来ているのではないでしょうか。

○緑ウィニーの新パーツ
これまで、その安定性やサイド後の勝率などに不安を抱えていた「緑単色ウィニーデッキ」ですが、「タメG」環境を逆手に取ったカードとして「ガブリエル・ラミレス・ガルシア(CH-168)」を使ったタイプが登場しました。
本国に占めるGの割合が減っているため、自身のデメリットで破壊される事も少なく、敵軍配備エリアのユニットも狙えるこのカードは環境にマッチしたカード選択です。
また、「タメG」対策を避けるように基本Gを使用し、「ギレン・ザビ(CH-164)」「エリク・ブランケ(CH-194)」のコンボで一気に大打点を与えるシュート型ウィニーもありました。

○東京大会のゲーム環境
東京大会の結果は、はっきりと「マリーダデッキ」かそうでないかの2つに別れました。
前述したように「タメG」環境に狙いを絞ったデッキ構成は、多くの良い結果を残す事となりましたが、逆に言うとメタゲームの変遷しだいで「タメG」を狙った戦略は機能しない可能性を含んでいます。
特に「マリーダデッキ」や「タメG」対策自体に耐性のある「白単色重速デッキ」や、スピード重視の「緑単色ウィニーデッキ」「マリーダデッキ」の次に結果を残している点も今後のゲーム環境という意味では注目したい点です。

■エクステンションブースター3による環境の変化
シャア専用ザクII

2009年度チャンピオンシップ大会〔第2期〕東京大会で終了。

CSを総括しますと、「エクステンションブースター3」による環境の変化は大きく、特に赤のパワーアップは目覚しいものがありました。
名古屋大会以降の3大会では「マリーダ・クルス」を使ったデッキが開発され、赤デッキは確実にメタゲームの中心に踊り出ました。

最終的に東京大会でも「マリーダデッキ」の優勢で進みましたが、「マリーダデッキ」対策に対して、赤が取った選択が「タメG」対策で押し込むという別の切り口からのデッキ作成になっており、単純な「マリーダデッキ」のパワー以外にも「タメG」環境に対するメタゲームの勝利もあると言えるでしょう。

「チャンピオンシップ大会」も全日程が終了しましたが、新たな試みである「GTシード権大会」が2月よりカードショップ等で開催されます。
3月には「グランドトーナメント大会」もあり、様々なイベントが目白押しです。

そして、24弾「宇宙を駆逐する光」の発売まで、もう少し。
新規カードだけでなく、全く新たなカードタイプ「ACE」はゲーム環境にどのような変化を巻き起こすのか?

GW24弾「宇宙を駆逐する光」お楽しみに!!

[ ページトップへ戻る ]