ガンダムウォー通信 - コラム / GUNDAMWAR
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コラム

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第11回 「2007年 CS決勝前半参加デッキ傾向」
(福岡・仙台・金沢・名古屋)
2007年CS決勝が、各地のガンダムウォーツアーにて開催されています。
最新弾である「変革の叛旗」の登場と新たに追加された制限カードにより、大幅に変化した環境でのCS決勝では、CS予選で活躍したデッキだけでなく、「変革の叛旗」による新たなデッキも結果を残しています。
今回のGW通信では既に終了した福岡・仙台・金沢・名古屋で結果を残したデッキを考察とともにご紹介いたします。
● 青系デッキ
「Sガンダムデッキ」
「変革の叛旗」で登場したデッキタイプで、現在最も環境に影響を与えているのが「Sガンダム」(U-337)を使った、新たなデッキです。
制限カードの追加による、「緑中速デッキ」が減り、逆に使用者が増えた「コントロールデッキ」に対し、「Sガンダム」の能力により敵軍カードの対象になりづらく、「魂の輝き」(C-4)などの除去カードに対して、アドバンテージを取ることができるのが特徴です。
ただし、デッキのほとんどが「Sガンダム」への合体パーツのみで作られているため、オペレーションやジャンクヤードなどの対策カードに対して弱い一面があります。
特に名古屋大会までの参加デッキを見ると、サイドボードを含めてオペレーション対策、ジャンクヤード対策が多く採用され、現在CS決勝参加者には「Sガンダムデッキ」は警戒されているようです。
そのように警戒されている中でも、名古屋以外の会場では入賞を果たしています。

「青単色デッキ」

CS予選において、青系デッキの中でも多くのプレイヤーが選択した、「青単色デッキ」はCS決勝においても選択するプレイヤーが居り、このタイプのデッキでの参加者がいなかった、仙台以外ではGTへの切符を手にしたデッキタイプとなりました。
「脅威の装甲」(O-70)が制限カードとなったため、「ジムコマンド(モルモット隊)」(U-289)でのカードの引き増しが難しくなりましたが、替わりに「陸戦型ジム(第07MS小隊機)」(U-319)や「アムロ・レイ」(CH-197)が採用されています。
特に「陸戦型ジム(第07MS小隊機)」は「緑中速デッキ」の減少に伴い、「拠点」が減ったことも理由の一つと考えられます。
また、「脅威の装甲」が抜けた変わりに、全ての自軍ユニットをダメージから守りつつ、ユニットとしても展開可能な「ディジェ」(U-333)が採用されていました。
「Sガンダムデッキ」や一部のオペレーションに頼ったデッキ対策にもなるオペレーション破壊を入れやすいことも見逃せません。

「青中速デッキ」

「青単色デッキ」と比較して、使用者、入賞者ともに少ないながらも「青中速デッキ」も金沢大会にて結果を出しています。
このデッキは「νガンダム」(U-288)を採用することにより、「Sガンダムデッキ」や「サイクロプス隊デッキ」のテキストを押さえることが可能で、オペレーション対策も豊富です。
しかし、デッキの国力が全体的に重く、スピードが遅いことで「コントロールデッキ」に対して不利な点があります。
特にオペレーションに頼らず、コマンド主体の赤系のコントロールデッキには厳しい戦いを強いられる可能性が高いです。

「青ウィニー」
福岡大会にて、入賞したデッキタイプですが、その他の会場では残念ながら良い結果を残していないデッキとなっています。
これは、これまで「青ウィニー」の主力であった「高機動」による攻撃が、2色以上で構築されたデッキにはほぼ必ず投入されている「ガンダムエクシア」(U-00-1)の存在により、以前より有効ではなくなったためでしょう。
それまでは「魂の輝き」などの全体除去を破壊無効し、「コントロールデッキ」に対抗していましたが、「ガンダムエクシア」の追加と「脅威の装甲」の1枚制限により、「コントロールデッキ」に力負けをしているようです。

●青系デッキの入賞者人数(大会名横()は決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  福岡大会(19) 仙台大会(19) 金沢大会(11) 名古屋大会(38)
Sガンダムデッキ 1(3) 1(1) 1(1) 0(0)
青単色デッキ  1(1)   0(0)   1(1)   2(2) 
青中速デッキ 0(1) 0(1) 1(1) 0(3)
青ウィニー 1(1) 0(0) 0(0) 0(1)
● 緑系デッキ
「サイクロプス隊デッキ」
CS予選では最大勢力であった、「緑中速デッキ」「サイクロプス隊デッキ」も「制圧作戦」(C-8)の制限カード指定により、以前ほどの勢力はなくなりました。
しかしながら名古屋大会では3位に入賞し、デッキの底力を見せました。
今回入賞したデッキは、「変革の叛旗」からの効果的な「ヴァリアブルカード」と「慈愛の眼差し」(C-9)、そして多色デッキの増加による「月面民間企業」(G-1)の増加を見越し、「制圧作戦」が抜けた穴を「貴族主義抵抗派」(G-4)や「強行偵察」(C-45)で補っています。
また、今まで、「ゲリラ屋の戦い方」(C-7)等の戦闘を補助するカードが、ほぼ「特務部隊の派遣」(O-112)に変更されています。
これは、「中速デッキ」自体の減少による戦闘補助カードの価値の低下、「ガンダムエクシア」に対抗するための直接的な火力の増強があります。
「特務部隊の派遣」はオペレーションカードなので、オペレーション破壊カードで破壊されてしまいますが、G破壊や「ギレン・ザビ」(CH-164)の存在により、対戦相手も簡単にはオペレーション破壊カードをプレイできない可能性があります。

「緑ウィニー」
「緑ウィニー」は「制圧作戦」の1枚制限により、「サイクロプス隊デッキ」以上に影響を受けたデッキであると言えます。
そんな中、見事GTへの切符を手に入れたデッキは、やはり「強行偵察」を使用し、「理想に仇名す者」(O-100)で副次的にダメージを与えるタイプでした。
しかしながら、「制圧作戦」という最大の武器を失った点は大きく、「緑ウィニー」はなんらかの新しいアプローチが必要な時期に来ているかも知れません。

「水G破壊」
金沢大会を見事制したデッキがこのデッキです。
G破壊カードとしては「制圧作戦」はもとより、「強行偵察」「地球侵攻作戦」(O-19)「ガルマ・ザビ」(CH-3)と、可能な限りのG破壊カードが投入されています。
また、このタイプのデッキとしては珍しく、メインデッキから「アカハナ」(CH-99)が投入されており、「ガルマ・ザビ」と合わせれば相当のオペレーションを破壊することもでき、この環境でのオペレーション破壊の重要性を物語っています。
CS予選とは異なり、参加デッキの種類が豊富だったCS決勝では以前より、弱点だった低国力除去カードである、「アプサラスⅡ」(U-278)「ケンプファー(試作機)」(U-263)との遭遇率も低かったのではないでしょうか。

●緑系デッキの入賞者人数(大会名横()は決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  福岡大会(19) 仙台大会(19) 金沢大会(11) 名古屋大会(38)
サイクロプス隊デッキ 0(1) 0(0) 0(0) 1(2)
緑ウィニー 1(1) 0(0) 0(0) 0(2)
水G破壊 0(1) 0(0) 1(1) 0(1)

● 黒系デッキ
「緑黒輝きデッキ」
CS予選において1つのデッキ勢力であった「緑黒輝きデッキ」は、福岡大会、金沢大会で結果を残しました。
もともとは「緑中速デッキ」に対抗するために生まれたと言ってもいいデッキタイプですが、CS決勝環境では「ケンプファー」や「アプサラスⅡ」は「Sガンダムデッキ」のユニットパーツを除去するカードというような役割に変わってきているようです。
しかし、以前のように右も左も「中速デッキ」と言うことは無くなったので、そういう意味では有利なデッキが少なくなっていると言えます。
また、現環境ではオペレーション対策のカードも多く「一日の長」(O-98)が破壊されると一気に弱体化してしまうので、以前のように簡単に勝てるという訳にはいかないでしょう。
このような「メタゲーム」の結果、生まれたデッキは「メタゲーム」が変われば、デッキ自体も変化したり、淘汰されることがあります。
「緑黒輝きデッキ」もそういった環境に合わせる必要性があるかもしれません。

「青黒タイタニアデッキ」
各地の決勝大会で、高い確率で結果を残したデッキタイプの一つに「タイタニア」(U-107)を主軸にしたデッキが有ります。
また、「ガンダムエクシア」が投入され、序盤の相手の展開に対応できるようになっています。
このデッキが選択された理由としては、「緑中速デッキ」の減少によるゲームスピードの低下、それに伴う高国力のカードで構成された「コントロールデッキ」への「メタゲーム」の結果と言えるでしょう。

●黒系デッキの入賞者人数(大会名横()は決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  福岡大会(19) 仙台大会(19) 金沢大会(11) 名古屋大会(38)
緑黒輝きデッキ 1(1) 0(1)
青黒タイタニアデッキ 1(1) 0(0) 0(0) 1(1)
● 赤系デッキ
「赤黒コントロールデッキ」
「緑中速デッキ」の減少により、比較的多くのCS決勝参加者が選択しているデッキタイプです。
これは「コントロールデッキ」最大の敵とも言えた、「制圧作戦」の制限カード化、逆に制限カードの影響を受けなかった「白中速デッキ」に対して有利なこと、そして他の2色以上のデッキで構築されたデッキにおいてもほぼ採用されている強力なユニットである、「ガンダムエクシア」を使えることが選択の理由と思われます。
また、上記の理由で増えてきた同様の「コントロールデッキ」に対し「敵勢力との結託」を使えることも重要です。
特に名古屋大会で入賞を果たしたデッキは緑国力を発生できるようにして、「魂の輝き」を投入することでよりコントロール要素を上げています。
また、「コスモ・バビロン」(O-C1)に代わり「司令部の移送」(O-91)を使うことでオペレーション破壊カードへの耐性を付けています。

「赤緑中速デッキ」
金沢大会において入賞した、珍しいタイプの「中速デッキ」です。
「高機動型ギャン(ジョニー・ライデン専用機)」(U-208)と「レコードブレイカー」(U-C93)と言った、対戦相手にとって対処しづらいカードをフル投入することで安定した攻撃を行います。
これまでの「中速デッキ」と異なり、対戦相手が展開する前に勝とうとするデッキと異なり、対戦相手に対応させづらくすることで、1枚のカードでより多くのダメージを与え続けるデッキといえます。
また、「ノリス・パッカード」(CH-96)等の相性のいいキャラクターを使用し、攻撃力を上げつつも対戦相手の行動を阻害します。

●赤系デッキの入賞者人数(大会名横()は決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  福岡大会(19) 仙台大会(19) 金沢大会(11) 名古屋大会(38)
赤黒コントロールデッキ 0(2) 1(2) 0(0) 1(6)
赤緑中速デッキ 0(0) 0(0) 1(1) 0(0)
● 茶系デッキ
「第7次宇宙戦争デッキ」
オペレーション対策が一つの流行とも言える、CS決勝環境ではオペレーションに頼ることの多い「茶系デッキ」は厳しい環境と言わざるを得ないでしょう。
そのため2006年度GTを制したデッキタイプである、「黒茶輝きデッキ」は結果を残すことができませんでした。
そんな中、仙台大会において「バカンス型破滅デッキ」が入賞しました。
このデッキは、「バカンス」(O-49)だけでなく「∀ガンダム」(U-103)を使用しているので、オペレーション破壊だけで対策されることもありません。
上記のハンガーへのドローを使い、ハンガーにカードを貯めた有利な状況で「第7次宇宙戦争」(C-X9)で勝利したり、「破滅の終幕」(C-9)でハンガーにカードを残した有利な状況で場を一掃します。
また、このデッキでは「A.W」(O-X38))が採用されていますが、このカードは「∀ガンダム」の自動の効果でハンガーにカードを貯めつつ、相手の行動を抑えることができる相性のよいカードです。
様々なデッキが選択されている、現環境では多くのデッキに対応するためにサイドボードが圧迫され、上記のカードにまで対策の手が回りにくかったというのがあります。
このように、デッキの流行を分析した上で対策がされる可能性の低いデッキを持ち込むことも「メタゲーム」の一つです。

●茶系デッキの入賞者人数(大会名横()は決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  福岡大会(19) 仙台大会(19) 金沢大会(11) 名古屋大会(38)
第7次宇宙戦争デッキ 0(0) 1(1) 0(0) 0(0)
黒茶輝きデッキ 0(1) 0(0) 0(1) 0(0)
● 白系デッキ
「白中速デッキ」
CS予選後半で頭角を現し、最大の会場であるCS予選東京大会で多数の予選突破者をたたき出した「ヴォワチュール型白中速デッキ」ですが、各地のCS決勝でも、このデッキを選択したプレイヤーは多く、デッキの安定性やポテンシャルの高さは以前と同様のようです。
デッキ内容としては、「拠点」ユニットの減少やユニットが場に出ていない場合もある「コントロールデッキ」の影響を受け、「デストロイガンダム」(U-S165)の枚数を減らし、変わりに「血のバレンタイン」(C-S24)を投入し、スピードの遅い「コントロールデッキ」を意識したデッキ構成がよく見られます。




●白系デッキの入賞者人数(大会名横()は決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  福岡大会(19) 仙台大会(19) 金沢大会(11) 名古屋大会(38)
白中速デッキ 0(3) 2(5) 0(2) 1(4)
● コンボデッキ
「辣腕デッキ」
このデッキは、「結婚式」(O-32)によるカードの大量ドローから、何度も「辣腕」(C-91)をプレイし、新たなターンを続けるというデッキです。
仙台大会で彗星のように現れたこのデッキタイプはデッキ自体のポテンシャルだけでなく、一回見ただけではどのような動きをするかが判りにくい所が結果を残した一因とも言えるでしょう。
●コンボデッキの入賞者人数(大会名横()は決勝参加人数、デッキ名横()は同タイプの参加デッキ数)
  福岡大会(19) 仙台大会(19) 金沢大会(11) 名古屋大会(38
辣腕デッキ 0(0) 1(2) 0(0) 0(0)
 
CS決勝のメタゲームの流れ
CS決勝開催前の「変革の叛旗」の発売と新たな制限カードの制定は、CS予選とはかなり異なった環境となりました。
当初は制限カードの影響がほとんど無かった、「白中速デッキ」が強力なデッキタイプとして注目されていましたが、いざ大会が始まると「緑中速デッキ」の減少と、強力な00ユニット「ガンダムエクシア」の登場による「コントロールデッキ」、そして新たなデッキタイプであり、合体パーツが揃った後の防御力の高さに特徴のある「Sガンダムデッキ」、これらのデッキタイプの増加により、「白中速デッキ」だけが勝てるという環境ではありませんでした。

福岡大会以降、「メタゲーム」の中心は「Sガンダムデッキ」に移り、Sガンダムへの合体と回復を阻止するカードとして、オペレーション破壊が注目されてきました。
そういったオペレーション破壊カードの流行の中、「コントロールデッキ」もオペレーション破壊の影響が少ない回復カード、「司令部の移送」を使用した「赤系コントロールデッキ」が増加し、逆にオペレーションに頼る「黒茶輝き」等のデッキが減少しているようです。

CS決勝大会も4会場を残すところとなりましたが、これまでの結果からどのように「メタゲーム」が変化し、どんなデッキが結果を出すのかはGWプレイヤーならば気になるところですね。
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